水素水と水素点滴の違い

1.水素水は意味がない?!

2016年12月15日、国民生活センターが「「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です」という発表をしました。
この発表は、飲用する水素水に関する相談が2011年度以降2千件以上寄せられていた背景があります。。

〈引用元:国民生活センター「器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」-「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です-」〉

水
<引用元:乾癬に良い水ってどんな水?>

 

そこで、国民生活センターが実際に19社の商品を精査した結果、”水素ガス(水素分子)は、容器の開封後や水素水生成器で作った後の時間経過により徐々に抜けていく。水素水生成器も水質や水量等により変わる旨の表示があり、必ずしも表示どおりの濃度になるわけではない”という結果がでてきました。

 

2、医療機関での水素の役割

しかし、いまだに多くの病院で水素の研究がされています。たとえば、順天堂病院神経内科では、「パーキンソン病での水素水の効果」の臨床がされています。
<引用元:点滴療法研究会>

 

強力な抗酸化物質の点滴で大量投与すると、パーキンソン病の症状が改善するという論文が発表されており、世界ではそれなりの効果を上げていました。この作用機序も『抗酸化』ということです。

また、心筋梗塞などで心停止状態になった患者に水素ガスを吸わせることで、後遺症を減らそうという臨床研究を慶応大学病院などで臨床されています。

NHK:「心停止の患者 水素で脳ダメージ軽減 臨床研究開始へ」>

  水素ガス

3、抗酸化=アンチエイジング

Wikipedia先生によると、「ラジカル」とは、反応性が高いために、生成するとすぐに他の原子や分子との間で酸化還元反応を起こし安定な分子やイオンを指します。

 簡単に言うと、余分にとってしまった活性酸素は酸化(=老化)を促します。このように悪さをしてしまう酸素を悪玉活性酸素といいます。水素を摂取することで、そのラジカルを相殺することが可能になるようです。

点滴

  <引用元:H2O2点滴療法>

また、以前耳管障害で紹介した高濃度ビタミン点滴ですが、高濃度ビタミンも水素点滴と一緒に使うことでヒドロキシラジカルを水素で抑制し水素の強力な抗酸化作用を併用することで相乗効果を得ることができという認識も広がってきている様です。

<引用:尾崎クリニック、辻クリニック>

 

  4.総括

水素引き抜き作用により酸化分解がなされるため、新鮮な水素があれば老化にストップをかけることができるということです。ここで大切なのが、新鮮な水素です。国民生活センターは造時と消費者の手元に届く時点(賞味期限)では、水素の濃度が異なる商品が多々あったと指摘がありました。医療機関で生成された新鮮な水素を摂取することがポイントの様ですね。
関連記事: 耳管障害②~点滴編~ http://livedoor.blogcms.jp/blog/butakatasu/article/edit?id=1066652